と  ら

 

お願いだから、PCに乗らないで・・・

名 前  と ら
性 別  女
年 齢 20才

(1981年生まれ)

 

猫が人と暮らし始める場合、いろんな始まり方があると思う。

捨てられていたところを拾った、友人宅で生まれたのをもらった、ペットショップで買ってきた、など。

とらの場合は、自分でやってきた。

あれは、忘れもしない小学1年生の秋。

朝、私たちを起こしにきた母が言った。

「静かにしてね!静かに、下に下りてみて。

台所に、すごい、いいものがあるから・・・」

私と妹はわくわくしながら階段を降りていった。

「何があるの?ドーナツ?」

「違うよ」

「じゃあ、プリン?」

「もっといいもの!」

母は嬉しげだ。

台所で私たちを待っていたいいものは、子猫だった。

生後1ヵ月くらいだっただろうか。

テーブルにちょこんと乗っかり、お皿からハムエッグを食べている。

びっくりして歓声をあげると、こっちを向いてニャアと挨拶したが、また黙々と食べ物の方へ戻った。

母が連れてきたわけではない。

捨てられたばかりの子猫が、食べ物のほしさに勝手にうちに入ってきたのだ。

・・・つまり、食べていたのは私たちの朝ゴハン・・・。


  メニューへ 次へ