白黒猫のこと (2)


いや、男同士の友情でも、ひょっとしたら友情じゃなくっても、

べつにいいんだけどね。

白黒猫の興味は、あじゃりにとどまらないようだった。

白黒には、家の中をのぞくという、イケナイ趣味があった。

窓ごしに、カーテンごしに、のぞきこむのだ。

あじゃりを探しているのかと思ったが、そうでもない。

あじゃりは、家をのぞきこむ白黒のかたわらに、ちんまり座っていたりする。

家に入りたいのか?

と声をかけると、やっぱりあわてて逃げていく。

あの子はいったい、何を考えているんだろう。

家の何を見ているのか。

うちには、鳥も魚もかっていない。

いるのは、人間と、

・・・ひょっとして、とら(♀)?

あんな若々しい青年が、

ハタチを迎える化け猫、とらに興味があるのか?

それはちょっと凄いかもしれない。

白黒の目的は、結局なんだか分からないが、それでも彼は毎日家へ来る。

家へきて、仲間に入りたそうな顔をして、窓からのぞいているのである。


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